重複障害とは何?学んできたこと

重複障害

(ちょうふくしょうがい)

ここに記述する事は私の個人的知識であり、私は医者でも医療関係者でも精神の専門家でもありませんので、ここを窓口としてそれ以上お知りになりたかったら本を購入するなり、ググるなりしてお調べください。

アディクトには重複障害者が多いと言われています。重複障害とは二つ以上の精神疾患を罹患している方の事です。有名なのはアルコール依存症を罹患すると、アルコール性のうつ病になると言われています。その種類はざっと「PTSD・気分障害・強迫性障害・パにニック障害・睡眠障害・人格障害・統合失調症・摂食障害・適応障害・性同一性障害・虚偽性障害・認知症・対人恐怖症・発達障害等々」があります。ここでは全部ではなく代表格の病気に関して記述します。

{発達障害} これは病識ではありません、純粋に生まれつての脳の機能障害です。ASD・ADHD・LDに分類されます。それぞれが独立していることも、クロスしていることもあります。ADHD(注意欠損・多動症)LD(学習障害)はそれぞれ独立して分類されますが、ASD(自閉症スペクトラム)には沢山の種類があります。まずは自閉症、これには知的障害を伴わない高機能自閉症があり、サバン症候群などもあります。その他に有名なのではアスペルガー症候群・広汎性発達障害・小児期崩壊性障害などがあります。代表的な特徴はコミュケーション能力の欠損です。つまりは空気が読めないということです。この人たちは私たちと同じく精神保健福祉手帳を持っている方と療育手帳を持っている方がおられます。IQによって区別されるということのようです。

{気分障害} これは単極性と双極性とがあります。単極はそう病とうつ病です。そうは気分が高揚し興奮状態に陥り、何でもやってしまい何でも手を付けてしまいます。結果周りや世の中の人達に迷惑をかけます。うつは反対に何もできなくなり、歩くことも息をすることさえ嫌になります。当然朝は起きられません。引き込もる状態になります。双極性はこれらが交互に起こります。タイプOneとtwoにわけられ、Oneはそう状態とうつ状態が激しく長く続きます。twoは軽そう状態とうつ状態が時によっては一日でやってきます。これをラビットサイクルと呼びます。このそう状態とうつ状態が混ざって起きることがあります。混合状態と呼び、自死率が格段に跳ね上がります。双極性障害で一番危険な症状です。因みに双極性気分障害と統合失調症は精神医学会の2大巨塔と言われています。依存症はその後に続きます。

{統合失調症} 通常は若くして(30歳以下)罹患します。陽性症状と陰性症状があり、陽性症状はいわゆる幻覚・妄想です。「さとられ」といって、みんなが自分の心を分かっているという妄想にとらわれるのが有名ですね。当然見えないもの聞こえないものが見えたり聞こえたりします。今はかなりお薬が発達して、コントロールでき平常生活が送れるようになりました。陰性症状は要は気分障害です、うつ状態などが代表的です。大昔は精神分裂症といわれ、その病識からの自傷他害によって、拘束・幽閉されロボトミーなどの対象にもなった病気です。今は治療や原因が進み解明され昔のような事はありません。多分ですが心神喪失などの判断材料にされる病識だと思います。

{人格障害} これも沢山の種類があります。代表的なものを述べます。境界性(ボーダーライン)。これは神経症との境にあるということです。不安定な思考・感情・行動およびそれに伴うコミュニケーションの障害です。自己愛性。自分が一番でないと気持ちが済まない障害です。よく演技をします。他者は絶対認めません。私がこれに相応します。妄想性。ようは猜疑心にまみれています。何も信じることが出来ないのが特徴です。統合失調型。思考・会話・行動・外観で周りの人にはエキセントリックな印象を与えてしまします。反社会性。要は社会のルールには従えないとの症状です。まだまだたくさんありますが。これ以上はそれぞれで調べてみて下さい。

{PTSD} 心的外傷ストレス障害。過去にものすごいストレス、例えば戦闘などや災害などを体験し精神がやられることです。アメリカのベトナム戦争での帰還兵の方達が向こうでは国家的な問題になりました。その後の世界的な派兵でこの病気はなくならないと聞いています。回復はとても難しく、色んな治療法や施設が開発されてはいますが、今だ人類はこの病気に対して無力のようですね。日本でも虐待や暴力事犯でこれに罹患するする人がいます。社会的には無視できない状態です。


{パニック障害} これは日本でもとても多いですね。ひどくなると、バス・電車などの交通機関に乗れない。人の集まる場所には出られない。などの症状です。代表的な症状は過呼吸で、呼吸ができなくなります。突然に起こり、通常生活が送られなくなります。患者さんは頓服などを服用します。今はかなり治療が進み平常生活が送ることが出来ますが。

{強迫性障害} 何かが怖いという症状だけでなく、確認動作もそうです。例えば施錠したかどうかを何度も確認するといった症状。一点が気になってそこだけを凝視する、その挙句に車をどこかにぶつけるなどといった行動が出ます。これにはトラウマがあり、PTSDとも繋がりあると思われます。安定剤などのお薬によって治療します。あとは認知行動療法かな?

{摂食障害} フードアディクションとも言われる場合がありますね。過食と拒食があります。食べ過ぎるのとまったく食べることが出来ないとの二極ですね。よく聞くのが食べ吐きです。食べてはそれを吐くのです。最初はダイエットなどがきっかけで始まると聞きますが、ひどくなると死に繋がります。この方たちのセルフヘルプグループがあります。札幌にもありますし、そこに繋がりながら断酒会に繋がっている方もいます。

{睡眠障害} たいがいは他の疾患との併発です。眠られないとか、途中覚醒や早朝覚醒があります。たいがいは睡眠導入剤で対応しますが。導入剤にはその半減期で短期型・中期型・長期型があり、精神科医との対話により自分の症状に合うものを選ぶことが肝要かと思います。けっこう皆さんお持ちのようです。

{自傷行為} 世の中に大きく誤解されりるのは。「誰かの気を引くため」ミュヒハウゼン症候群であると思われています。しかし自傷は他人にアピールするためではなく、自身の心の痛みを軽減するために行うものですし、自死率がとても上がるという研究結果が出ています。自傷直後に脳内でエンドルフィンやエンケファリンが分泌されます。この効果によりつらい気持ちが和らいだ感覚を得るのです。注意したいのは「自傷は駄目絶対ダメ」という事は禁忌です。自傷を繰り返す人に恥の気持ちを抱かせてしまいます。これ以上罪悪感を増長するとより以上に行為に走ります。「辛いときに誰にも相談しない、誰にも援助を求めない」ことになってしまいます。

学習した事  (2021年2月現在)

語る事の危険性


こころに溜まっている事、ここの中にある傷、とても衝撃的な体験などはそのまま心の中に締まっておくと、bring downを起こしてしまい、最悪は精神が崩壊してしまいます。

多分アメリカが発症なのでしょうが、そのようなものは心から吐き出してしまわなければなりません、つまり言葉に出して誰かに伝えるという治療をします。アメリカの企業・団体などではとてもひどい体験をした者は、カウンセリングを受けることが規定されています。その為のシステムも確立されています。

日本の自助グループなどがそれを取り入れていますが、この語るという事には注意が必要のようです。つまりカウンセリングする方が語る事のメリット・デメリットをよく把握していないと駄目で、いきなりディティールから入るお話だと、話し終えた後に自傷や死に至る行動に走ってしまう方が多くみられるとの事です。特に集団療法の場合だと聞いている方もパラドックスに陥るらしいです。

自助のミーティング等においては語ることを、ある意味強要されますが、とても危険だという事です。語らせない重要性も把握しておく必要があるみたいです。それらがクライアントのレジリエントを発動させることにもなるという事です。

語る自由、また語らない自由をコントロールすることが肝要だという事です。